現在の研究内容
中国六朝文学を主なフィールドにしつつ、現在は唐代に盛んにつくられた「辺塞詩」が六朝期にいかに形成されたのか、をテーマに研究を進めています。?
本学は、外国の大学とたくさんの交流協定を結んでいます。そうした制度を利用し、院進学後、海外の大学で学んでいる院生もいます。
中国六朝文学を主なフィールドにしつつ、現在は唐代に盛んにつくられた「辺塞詩」が六朝期にいかに形成されたのか、をテーマに研究を進めています。?
もともと大学院進学には興味がありましたが、中国語文学のゼミでは大学院生の修論演習に参加する機会に恵まれていたので、先輩方の影響は大きかったかなと思います。 学部の授業も、発表など準備が大変でしたけれど、もうすこし深く勉強したいなと思ったこともきっかけだと思います。
大学院は入学してからがとても大変で、自分でわかっていると思っていただけで、全然わかっていなかったことに愕然としました。 もう早く二年で修了する、と固く決心しているころに、突然先生から「台湾に留学しませんか」という連絡をいただいて。 そのときにいつかは留学しようと思っていたことを思い出して、帰宅してすぐ「ちょっと留学してくる」って親に宣言してましたね。 ほんとに唐突でした。
都会の喧騒からは離れた落ち着いたところにある大学でした。 日本人留学生は私一人だったのですが、自身のコミュニティーがないというのが、むしろ現地の人の輪に入れるきっかけになりました。 院生の控室に入れてもらってお茶したりだとか、和気あいあいとしていました。留学生という垣根はあまりない大学だなという印象でした
手続き面では、国際課の方に清華大学との間に入ってサポートしていただきました。留学中も定期的に連絡をとってもらうことで、安心感がありましたね。 また交換留学生の身分で行くと、清華大学で交換留学生のためのパーティーや旅行に参加できて、交友関係を広げることができました。
留学を決意したのが、そのまま後期進学も決めてしまったのですが、留学に行っている間に学んだことを進学して生かせたらいいな、とは留学中に思いました。 清華大学の学風なのかもしれませんが、文学ならそのダイナミズムを追うという視点を学べたことは大きな収穫でした。 台湾だけでなく、海外全体の中国文学研究の在り方に触れることもできたので、外を向くことの重要性を学べたかなと思います。
大学院進学も、留学に行くことも、どちらも熟考に熟考を重ねて決定するようなイメージを持たれているのではないのかな、と思います。 その決定が人生を左右するかもしれないし、就職にも大きく影響を及ぼすかもしれない。敷居がどんどん高くなっていく。 デメリットなんて数えればたくさん挙げられるでしょうけど、行こうかなと少し興味を持った時点で、飛び込んでみればいいのではないかなと思います。 ちょっとでも興味を持った、ということが敷居を越えていける資格ではないでしょうか。 熟考しすぎてその資格を逃さないでほしいな、と思っています。