大学院へのいざない
社会情報学コース
コース紹介
私たちの生きる現代社会は、日常的な人間関係から、グローバル社会にいたるまで、人と地域の複雑なネットワークによって成り立っています。社会情報学コースでは、社会学と地域情報学を専門的に学び、人々のつながり(=社会)と空間のつながり(=地域)を読み解くことによって、現代社会の諸問題への処方箋を探ります。具体的には、格差と不平等、組織の人間関係、メディアと流行、現代民俗論、医療、都市、コミュニティ、地理情報システム(GIS)などのテーマを扱います。
カリキュラムでは社会学と地域情報学の理論を学ぶとともに、アンケート調査、社会ネットワーク分析、フィールドワーク、聞き取り調査、地理情報システム(GIS)による空間分析といったさまざまな社会調査?地域調査の技術を身につけます。また指定科目を修得することで、「専門社会調査士」資格を取得することができます。
しかし本コースがもっとも重視するのは、自分で<問題>を発見し、解決の方法を探し出す能力です。<問題>は与えられるものでもなければ、そこに転がっているものでもありません。だからこそ、<発見>する能力が求められているのです。本コースはそうした能力を高めることを目的としています。
スタッフと専門分野
- 石崎研二(都市地理学?地理情報科学、都市の立地論、GISを用いた立地分析)
- 水垣源太郎(政治社会学?組織社会学、社会ネットワークと政策効果、官僚制の組織分析)
- 林拓也(計量社会学?社会階層、階層?職業観などに関する社会調査と計量分析)
授業科目
理論社会学特論/演習、社会意識学特論/演習、地理情報学特論/演習、社会システム学特論/演習、計量社会学特論/演習、経験社会学特論、社会調査研究法特論、演習指導など
修士論文のテーマ(近年の修論より)
- がん検診受診意図と受診行動の考察
- 中国農民工の医療保障に関する社会学的研究
- ファッションイメージからみた女子大学生の衣服の購買行動
- 大阪市西区における子育て世帯の地域活動の実態と都心居住
- 中欧における宗教行動と信仰心の関係性
- 特定健康診査の受診行動を規定する要因
- 中国朝鮮族をめぐる移民政策と出稼ぎ移住者
- 小泉政権下における有権者の政治的態度とその構造
- トランスジェンダーのカミングアウト過程における実践
進路
コンサルタント?情報システムの企業への就職や、大学職員として活躍している人がいます。また、さらに研究を深めるために、本学の博士後期課程へ進学する人も多いです。
?