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今までのニュースとHP更新の記録です。 最新のニュースと更新情報はトップページにあります。
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ニュース履歴

    2024.11.12

    学振PD上原春香さんの論文がEcosphereに掲載されました。

    Uehara, H., Yusa, Y., (2024). Trait-mediated indirect effect involving a chain of learning in agroecosystems. Ecosphere, 15, e70046.

    ハシボソガラス、スクミリンゴガイ、イネの三者系を用いた水田生態系における間接効果に関する論文です。

    カラスがスクミリンゴガイの捕食を学習し、スクミリンゴガイがカラスに対する逃避行動を学習することで、この「学習の連鎖」が形質媒介型の間接効果を引き起こしていることを見出しました。

    https://doi.org/10.1002/ecs2.70046

    2024.11.12

    ドクター修了生Hendry Wijayantiさんの論文がBiological Journal of the Linnean Societyに掲載されました。

    Wijayanti, H., Sawada, K., Yasuda, K., Yusa, Y., (2024). Labile sex allocation and sex ratio in the androdioecious barnacle Octolasmis unguisiformis. Biological Journal of the Linnean Society, 143.

    雌雄同体の性配分(雌雄両機能に投資する資源の割合)は繁殖集団の大きさに影響されることが理論的に予測されていますが、 孤立した雌雄同体や小さな雄(矮雄)と共存する雌雄同体の性分配に関する実証研究はほとんどありません。 雌雄同体と矮雄が共存する有柄フジツボであるハサミエボシ Octolasmis unguisiformis において、繁殖集団サイズが小さくなると雌雄同体の性配分が雌に偏ること、および雌雄同体に対する矮雄の性比が高まることを、野外調査で明らかにしました。

    https://doi.org/10.1093/biolinnean/blae083

    2024.10.21

    ドクター修了生の梶本さんの論文が Comparative Biochemistry and Physiology - Part D: Genomics and Proteomics に掲載されました。

    Kajimoto, A., Toyota, K., Ohira, T., Yusa, Y., 2024. Transcriptomic analysis of sexually dimorphic cypris larvae of the rhizocephalan barnacle Peltogasterella gracilis. Comparative Biochemistry and Physiology Part D: Genomics and Proteomics, 52.

    卵の段階から明確な性的二型を示す寄生性フジツボ類であるフサフクロムシにおいて,トランスクリプトーム解析によって雌雄の幼生における遺伝子発現を調べ,雌雄の幼生間で発現が異なる遺伝子を複数見いだしました。例えば,雄ではクチクラの形成に関連する遺伝子群の発現が高く,これらが 雄幼生間の雌をめぐる競争に関与していることが示唆されました。

    https://doi.org/10.1016/j.cbd.2024.101342 https://authors.elsevier.com/c/1jzHP,dg1asf4G

    (2024年12月10日まで上記URLより無料ダウンロード可です)

    2024.04.19

    ドクター3年のHendry Wijayantiさんの論文がCrustacean Researchに掲載されました。

    Wijayanti, H., Yonezawa, T., Wada, K., Kitazume, M., Yusa, Y., 2024. New host crab Macrophthalmus (Macrophthalmus) convexus Stimpson, 1858 of the endangered pedunculate barnacle Octolasmis unguisiformis Kobayashi & Kato, 2003 (Lepadomorpha: Poecilasmatidae) in Amami Oshima Island, Japan. Crustacean Research, 53, 45-52.

    琉球諸島に生息するカニ Macrophthalmus (Macrophthalmus) milloti のみに付着する稀な外部共生性のフジツボであるOctolasmis unguisiformis に関する論文です。2020年6月に、奄美大島の喜瀬湾において、雌の M. (M.) convexus に付着している2体の雌雄同体と1体の矮雄が確認されました。このフジツボと新たなカニ宿主との共生関係を解明する研究がまとめられています。

    https://doi.org/10.18353/crustacea.53.0_45

    2024.03.16

    ドクター2年の上原さんが、第71回日本生態学会大会において、最優秀ポスター賞といいね賞を受賞しました。

    発表題目は以下の通りです。

    「学習の連鎖が引き起こす水田生態系における間接効果」


    2024.02.23

    ドクター2年の上原さんの論文がJournal of Ethologyに掲載されました。

    Uehara, H., Yoshimura, M., Yusa, Y., 2024. Dropping of apple snails (Pomacea canaliculata) by carrion crows (Corvus corone). Journal of Ethology, 42:107-114.

    ハシボソガラスによるスクミリンゴガイの貝落とし行動に関する論文です。カラスは、スクミリンゴガイを落とす高さを落下地点の基盤の硬さに応じて適応的に調節していることが分かりました。

    https://doi.org/10.1007/s10164-024-00808-6

    2023.07.19

    ドクター3年の三藤さんとドクター2年の上原さんが東アジア生態学連合(EAFES)大会でポスター賞を受賞しました。

    発表課題は以下の通りです。

    三藤さん「Role of “stolen chloroplasts” in the large-scale regeneration of sacoglossan sea slugs」

    上原さん「Indirect effects of carrion crows on rice through behavioural changes of apple snails」


    2023.05.16

    ドクター2年の上原さんの論文がPLOS ONEに掲載されました。

    Uehara, H., Nishiyama, W., Tatsuzawa, S., Wada K., Ida, T.Y., Yusa, Y. (2023) Impacts of the novel coronavirus SARS-CoV-2 on wildlife behaviour via human activities. PLOS ONE 18(5): e0285893.

    天天盈彩票_蛋蛋彩票官网¥app下载平台の蔓延により奈良公園の観光客が減少したことが、野?動物であるニホンジカの土地利用だけでなく、ヒトとシカが長きに渡って発展させてきたと考えられている「ヒトに対するお辞儀のような行動」にも影響を及ぼしていたことを明らかにした論文です。大学からプレスリリースも行いました。

    https://doi.org/10.1371/journal.pone.0285893

    2023.04.21

    ドクター2年の上原さんが2022年度笹川科学研究奨励賞を受賞しました。

    研究を完了した333名の助成対象者のうち、16名の受賞者の一人に選ばれました。

    発表課題は以下の通りです。

    「学習の連鎖が引き起こす水田生態系における間接効果の評価」


    2022. 12.17

    ドクター2年の梶本さんの論文がJournal of Crustacean Biologyに掲載されました。

    Kajimoto, A., H?eg, J.T., Kato, K. & Yusa, Y. (2021) Variations in life cycle and seasonal sex ratio in the rhizocephalan Peltogasterella gracilis (Boschma, 1927) (Cirripedia: Rhizocephala: Peltogasterellidae), Journal of Crustacean Biology, 42(4), ruac057

    寄生性フジツボ類フサフクロムシの生活史の変化を3年間にわたり調査し、本種が季節的性比変動をする意義を示しました。

    https://doi.org/10.1093/jcbiol/ruac057

    2022.12.10

    ドクター2年の梶本さんとマスター2年の村田さんが2022年第27回日本生態学会近畿地区例会において、奨励賞を受賞しました。

    発表題目は以下の通りです。

    梶本さん「寄生性フジツボ類フサフクロムシの性決定機構」

    村田さん「淡水巻貝における捕食リスク下の産子調節とその刺激因」


    2022.11.30

    ドクター1年の上原さんが奈良女子大学研究ポスター展示イベント「博?学?カフェ」にて、優秀ポスター賞を受賞しました。

    2022. 07.31

    佐賀県のプラスチック製造会社?大栄工業と共同で開発したスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)捕獲器が商品化されました。

    稲の食害をもたらす外来種スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)を,効率的に捕獲?駆除する研究の成果として,箱型トラップ「スクミッチ」が商品化されました。効果が高く長持ちする誘引餌「スクミッチフード」とともに,安全かつ手軽な防除資材として,佐賀新聞にも取り上げられました。 佐賀新聞の記事はこちらから。

    https://www.saga-s.co.jp/articles/-/886338

    2022. 03.15

    ドクター1年の梶本さんが、第69回日本生態学会において、最優秀ポスター賞を受賞しました。

    発表題目は以下の通りです。

    「寄生者フサフクロムシの性決定機構の解明」

    2022. 01.04

    ウミウシの自切論文が,New York Times, National Geographic等各誌で2021年の重大発見として紹介されました。また,Nature Indexで”The 5 most popular scientific papers of March 2021”のトップに選ばれました。

    元論文: Mitoh & Yusa, 2021

    https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(21)00047-6

    [New York Times] :

    https://www.nytimes.com/interactive/2021/12/28/science/animal-discoveries.html

    [National Geographic]:

    https://www.nationalgeographic.com/animals/article/top-12-animal-discoveries-2021

    [Cosmos]:

    https://cosmosmagazine.com/people/behaviour/weird-science-stories-2021/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=weird-science-stories-2021

    [Science News]:

    https://www.sciencenews.org/article/animals-creatures-amazing-abilities-research-2021

    [Nature Index]:

    https://www.natureindex.com/news-blog/five-most-popular-scientific-papers-march-twenty-twenty-one

    2021. 12.11

    マスター2年の上原さんが2021年第26回日本生態学会近畿地区例会において、奨励賞を受賞しました。

    発表題目は以下の通りです。

    「天天盈彩票_蛋蛋彩票官网¥app下载平台による人間活動の変化が野生動物の行動に与える影響」

    2021. 6.6

    マスター2年の上原さんの論文が出版されました。

    上原春香, 中野理枝, 遊佐陽一. (2021) 潮下帯上部におけるハナデンシャ(ドーリス下目:フジタウミウシ科)幼体の初記録. 南紀生物, 63(1), 72-73.

    2021. 5.24

    マスター2年の上原さんの論文が出版されました。

    Uehara, H., Murakami, H. & Yusa, Y. (2021) Predation by the carrion crow Corvus corone (Passeriformes: Corvidae) on the apple snail Pomacea canaliculata (Architaenioglossa: Ampullariidae) in different locations in Japan. Applied Entomology and Zoology,56, 385-392.

    愛媛,福岡,奈良でハシボソガラスがスクミリンゴガイを捕食し,特に愛媛の捕食圧は非常に高いことを見出しました。

    https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs13355-021-00747-5

    2021. 04.07

    ドクター2年の三藤さんが学長特別表彰を受けました。

    2021. 03.20

    ドクター1年の三藤さんが第68回日本生態学会で、最優秀ポスター賞を受賞しました。

    発表題目は以下の通りです。

    「 光合成ウミウシと寄生性カイアシ類の相互作用:盗んだ葉緑体は寄生者を利するか? 」

    いやあ,ウミウシ,波に乗ってますねえ~

    2021. 03.09

    ドクター1年の三藤さんの論文がCurrent Biologyに掲載されました。

    Mitoh, S. & Yusa, Y. (2021) Extreme autotomy and whole-body regeneration in photosynthetic sea slugs. Current Biology, 31, R233-R234.

    嚢舌類のウミウシ2種において、心臓を含んだ体の80%以上を切り離し、頭部から体全体を再生するという大規模な自切?再生現象を発見しました。

    元論文:

    https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(21)00047-6

    Nature誌による紹介記事:

    https://www.nature.com/articles/d41586-021-00614-x

    Science誌による紹介記事:

    https://www.sciencemag.org/news/2021/03/sea-slug-cut-its-own-head-and-lived-tell-tale

    本学HP:

    /nwu/news/2020news/20210309/20210309.html

    動画サイト:

    https://www.youtube.com/watch?v=rtmtW_n09f4

    To the press companies/organizations:

    You can freely use the photos and the video below for educational purposes. Please acknowledge that these were taken by Sayaka Mitoh. If you use, please send an e-mail to yusa@cc.nara-wu.ac.jp. Thank you.

    マスコミの方へ:

    以下の動画と画像は,広義の教育目的に限り,自由にお使いください。ただし撮影者として,Sayaka Mitohの名を入れるようにお願いします。お使いになる際には,yusa@cc.nara-wu.ac.jpにご一報ください。

    Elysia cf. marginata (before autotomy).jpgをダウンロードする

    Elysia cf. marginata (after autotomy).jpgをダウンロードする

    Head of Elysia cf. marginata.jpgをダウンロードする

    Elysia cf.marginata after autotomy (video).mp4をダウンロードする



    2020. 10.16

    卒業生の城山さんの論文がOecologiaに掲載されました。

    Shiroyama, H., Mitoh, S., Ida, T., Yusa, Y. (2020) Adaptive significance of light and food for a kleptoplastic sea slug: implications for photosynthesis. Oecologia, 194, 455-463.

    餌の海藻から葉緑体を摂取して光合成に利用する嚢舌類ウミウシの一種クロミドリガイで、親に対する光の影響が卵や幼生の大きさという次世代の形質にも影響することが明らかになりました。

    https://link.springer.com/article/10.1007/s00442-020-04779-6

  • 2020. 09. 19

    ドクター1年の三藤さんが2020年日本プランクトン学会?日本ベントス学会 合同大会において、学生発表賞を受賞しました。

    発表題目は以下の通りです。

    「嚢舌類ウミウシにおける大規模な体の自切と再生」

  • 2020. 06. 20

    卒業生の藪田さんの論文がJournal of Crustacean Biologyに掲載されました。

    Yabuta, M., H?eg, J, T., Yamato, S., & Yusa, Y. (2020) Life cycles of the rhizocephalan Boschmaella japonica Deichmann & H?eg, 1990 (Cirripedia: Chthamalophilidae) and its host barnacle Chthamalus challengeri Hoek, 1883 (Cirripedia: Chthamalidae). Journal of Crustacean Biology, 2020.

    https://academic.oup.com/jcb/advance-article/doi/10.1093/jcbiol/ruaa027/5859936?guestAccessKey=2338fe0c-a4f3-4b0a-b7a9-556a369de8eb

  • 更新履歴

    • 2014年9月 集団生物学研究室HPオープン
    • 2015年5月 研究室メンバーのページを2015年度版に変更しました。
    • 2016年7月 研究室メンバーのページを2016年度版に変更しました。