HOME > はじめに
時代の要請する先端ICTの習得を目指して top image

コンピュータの商用利用が始まってから半世紀以上が過ぎ、現代社会でのICTは、科学技術計算や企業の業務利用以外にも、広く一般の人が日常生活で必要とする技術と環境となりました。

毎日使うメールやSNS、天気予報や交通情報、オンラインショップなどライフコンピューティングは今後ますます重要性を深めていきます。

時代の要請する先端ICTの習得を目指して、セマンティックWebやバーチャルリアリティ、エージェント等の応用技術、ならびに基盤システム開発やソフトウェア工学等の基礎技術に関する教育・研究を行います。そして先端ICTを利用したシステム開発や情報発信を行える人材を社会に輩出します。

研究内容

本コースの主目的であるライフコンピューティングについて説明します。この四半世紀でコンピュータの計算速度は数万倍になり,インターネットの出現により誰でもデータ送受信を簡単に行えるようになりました。ライフコンピューティングとは,劇的に安くなった情報通信資源と劇的に大量発生するインターネット利用者のデータを使った,人をサポートするしくみです。例えば心拍計や血糖値測定器等の生体情報センサとそれに付随する温度湿度や位置加速度等の環境情報センサをインターネット接続させることで,その人のあらゆるデータをコンピュータに送ることができます。多数の人々の生体・環境情報を随時受け取るコンピュータは,見守るべき人々を良い/普通/注意/要注意の状態に自動的に分類します。そして要注意のグループの人々には医療機関や警察等に緊急連絡をします。注意のグループの人々には状態改善のためのレコメンドを、普通の状態の人々にはどうすればより良くなれるかのアドバイスを、良い状態の人々にはそれを継続するためのヒントを送ります。このように生活者を常に見守り,そっと支える技術全般のことをライフコンピューティングといいます。
photo1 photo2 photo3 photo4