心身健康学科について
「こころとからだの健康」に関する系統的で幅広い知識と実践的応用力を身につけ、社会に貢献できる人材が求められています。心身健康学科では、「こころとからだの健康」に関する知識を、生理学、心理学、体育学、スポーツ科学、生活環境学や人間工学などの視点から幅広く学び、これらを有機的に融合させ、健康について統合的な知識を身につける教育を行っています。人々の健康について、「生活」と「こころ」と「からだ」をキーワードとし、身近な生活環境、社会環境、生活習慣などを踏まえた幅広い知識と健康の維持増進の実践力を持った人材の育成を目指しています。
以上のことを総合的に学べるのが本学科の特徴です。そのために、まず基礎的な内容を幅広く学んだ後、生活健康学、スポーツ健康科学、臨床心理学の3つのコースに分かれて、それぞれのコースでより専門的で高度な内容を学びます。コースに分かれた後でも、別のコースの授業も学ぶことができ、自主的に自ら興味を持った内容を選択して学ぶことができます。これらを学ぶことにより、健康的な生活のあり方を創造する実践力を身につけます。
近年は、衣食住をはじめ生活に関連する製品の開発において「健康」や「快適性」という付加価値をつけることが求められるものが多くなってきています。また、スポーツ関連企業や自治体などでは、健康の維持増進のためのプログラムなどの提供が行われています。そのような商品やサービスの開発には、健康に関する幅広い知識と商品の妥当性を評価することのできる能力が要求されます。本学科で健康に関する科学的で幅広い知識を身につけることにより、健康関連の企業や自治体での活躍が期待されます。教職科目を選択して教員免許を取得し、中学校?高校教員(家庭科、保健体育)としての活躍、専門を活かした公務員としての活躍も期待されます。さらに、大学院に進学し、研究を深めた上で、研究や開発、教育の場で活躍することもできます。本学大学院で臨床心理士、公認心理師の受験資格取得も可能です。
心身健康学科とは、どんな学科ですか?
- 1?2年次で幅広くこころとからだの健康に関する知識を学びます
- 基礎科目群の学科専門科目は、3つの分野(生活健康学、スポーツ健康科学、臨床心理学)で構成され、自らの意思で学習内容を選択できます
- 各分野にまたがるブリッジ科目を設置し、各分野の知識が有機的に連動するように学習できます
- 苦手としてきた科目にチャレンジできます
- 3年次に3つのコース(生活健康学コース、スポーツ健康科学コース、臨床心理学コース)に分属します
- 自分の適性に合致したコースに進み、より専門的な科目を履修します
- 所属コース以外の科目も自由に受講でき、自分のオリジナルの学習ができます
- 生活健康学コースでは中学校?高等学校教諭一種免許状(家庭)が、スポーツ健康科学コースでは中学校?高等学校教諭一種免許状(保健体育)が取得できます
- 4年次には、卒業研究を通じて自ら課題に取り組み、問題解決のための実践力、応用力を養います
- 複数教員による個別指導も含め、きめ細やかな指導によってコースを卒業する学生の質を保証します
心身健康学科で取得できる資格
- 中学校教諭一種免許状(保健体育、家庭)
- 高等学校教諭一種免許状(保健体育、家庭)
- 公認心理師 (受験資格)
- 社会福祉主事
- 学校図書館司書教諭、学芸員
- 数理?データサイエンス?AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)
カリキュラム
コース名をクリックすると講義一覧を表示し、講義名をクリックすると講義の説明を表示します。※心身健康学科の講義一覧(pdf)
- 生活健康学コース
- スポーツ健康科学コース
-
- スポーツ心理学
- スポーツ法学
- 体育?スポーツ史
- 身体運動制御論
- 身体コミュニケーション論
- 体育?スポーツ社会学
- スポーツ精神生理学
- 学校保健
- スポーツ健康科学入門演習Ⅰ
- スポーツ健康科学入門演習Ⅱ
- 地域連携運動演習
- スポーツ政策論
- スポーツバイオメカニクス
- シーズンスポーツ実習?冬
- スポーツ健康科学演習A
- スポーツ健康科学演習B
- 身体表現実習
- 基礎運動実習
- 個人スポーツ実習A
- 個人スポーツ実習B
- チームスポーツ実習A
- チームスポーツ実習B
- ボディワーク実習
- 武道実習
- シーズンスポーツ実習?夏
- 人体生理学
- 衛生?公衆衛生学
- スポーツ生理学
- 人体解剖学
- 運動医学論
- 身体表現学
- 生涯スポーツ論
- 生活行動変容論
- 女性健康論
- 心身健康学概論I
- 心身健康学概論II
- 臨床心理学コース
- 食物科学概論
- 住環境学概論
- 食健康論
- 育児学
- 栄養学実験
- 調理学実習
- ストレスの科学実習
- 生活健康学基礎実験
- 人体生理学実習
- 衣環境学概論
- 衣環境学実験
- 生活経営学
- 被服学実習Ⅰ
- 被服学実習Ⅱ
- 生活界面化学
- 食環境論
- 学校臨床心理学
- 心理療法学
- 感情?人格心理学
- 臨床心理学概論
- 心理検査法
- 心理学統計法
- 臨床心理学実習
- 心理学実験演習
- 公認心理師の職責
- 神経?生理心理学
- 心理演習
- 健康?医療心理学
- 精神疾患とその治療
- 関係行政論
- 心理学研究法
このような学生を求めます(アドミッションポリシー)
- 心身健康学科が求める学生像
- 身近な生活環境や社会環境,運動習慣や食習慣などの生活習慣と「こころとからだの健康」との関連について幅広く興味を持ち,主体的に学び,学んだ専門知識を社会で活かしたいと考えている学生の入学を期待しています。理系,文系を問わず入学後意欲を持って主体的に学習?研究に取り組める学生の入学を期待しています。また,情報の収集?発信や文献講読において,英語が必要とされる場合が多いので,十分な英語の能力も身につけておくことを希望します。
- 生活健康学コース
- 生活健康学コースでは,身近な生活環境や生活習慣と心身の健康との関連について幅広く興味を持ち,主体的に学び,学んだ専門知識を社会で活かしたいと考えている学生を求めています。理系,文系を問わず入学後意欲を持って主体的に学習?研究に取り組める学生の入学を期待しています。
- スポーツ健康科学コース
- スポーツ健康科学コースでは,スポーツや身体運動と心身の健康について社会との関わりも含め幅広く興味を持ち,主体的に学び,学んだ専門知識を社会で活かしたいと考えている学生を求めています。理系,文系を問わず入学後意欲を持って主体的に学習?研究に取り組める学生の入学を期待しています。
- 臨床心理学コース
- 臨床心理学コースでは,心身の健康について,特に心理学の立場から興味を持ち,主体的に学び,学んだ専門知識を社会で活かしたいと考えている学生を求めています。理系,文系を問わず入学後意欲を持って主体的に学習?研究に取り組める学生の入学を期待しています。
卒業時に身につく能力(ディプロマポリシー)
- 心身健康学科を卒業する時に身につく能力
- 心身健康学科では、こころとからだの健康について幅広い知識と高度な専門性、応用能力を身につけ、社会で活躍できる人材を育成します。全学?学部共通科目や学科共通科目および「生活健康学コース」「スポーツ健康科学コース」「臨床心理学コース」における専門科目を体系的に履修し、さらに実践的な演習授業?研究活動を通じて、以下に示す資質を培います。
- 生活環境や生活習慣が、こころとからだに及ぼす影響について、総合的に捉える能力
- こころとからだの健康について、専門的で科学的な思考を持ち、それらをもとに課題を発見し解決しようとする能力
- 座学と実践の積み重ねによって得られた知識と経験を、社会での問題解決に応用できる能力
- 生活健康学コース
- 生活健康学コースでは、人間生活と健康に関する系統的な知識と高度な応用能力を身につけ、社会で活躍できる人材を育成します。本コースでは、以下に示す資質を培います。
- 生活において健康に関わる問題点を発見し、その解決に主体的に取り組む姿勢
- 生活と健康に関する高度な知識を応用し、問題解決に役立てられる能力
- 専門的かつ科学的な思考を社会に役立てるため、正確で分り易い情報発信をする能力
- スポーツ健康科学コース
- 体育学?スポーツ科学に関する幅広い知識と高度な専門性を身につけ、社会で活躍できる人材を育成します。本コースでは、以下に示す資質を培います。
- 体育学?スポーツ科学に関わる問題を発見し、その解決に向けて主体的?計画的に取り組む能力
- 体育学?スポーツ科学に関する高度な知識を基にし、社会に役立てるための論理的思考、対応能力、応用能力、チームワーク力、創造力
- 体育?スポーツ指導者、健康づくり指導者としての実技指導力、表現力、リーダーシップ、事業運営能力、多世代にわたる対人コミュニケーション能力
- 臨床心理学コース
- 心理学に関する幅広い専門的な知識や研究法を身につけるとともに,それらを実践領域で応用できる高度な能力を身につけ,臨床心理学の専門家として,あるいは人との関わりにおけるさまざまな場面で活躍できる人材を育成します。本コースでは、以下に示す資質を培います。
- 主に心理学の観点から人間の行動やこころのメカニズムについて関心を持ち,健康的な生活実現のために,主体的に取り組む姿勢
- 心理学や関連領域の幅広い専門知識を活用?応用し,こころの問題を的確に捉え,人との関わりのなかで対処する能力
- 少人数による体験的な学びにより培った,聞く力や表現力,高い感性に基づく優れた対人コミュニケーション能力