毎年1冊刊行する、古代学・聖地学研究センターの研究紀要です(第11号までは『古代学』として刊行しました)。 |
● 第13号(2024年3月) |
平安から鎌倉期における池庭造営の系譜 ―『山水并野形図』相承者の池のかたち試論― | 前川 佳代 |
『源氏物語』における書に関することばの考察 | 小菅 真奈 |
〈史料紹介〉 薬師寺龍王社社殿の銘文 | 宍戸 香美 |
〈資料紹介〉 刈谷市中央図書館村上文庫所蔵「無名冊子」翻刻 | 早川 華代 |
〈資料紹介〉 刈谷市中央図書館村上文庫所蔵「無名冊子」解題 | 早川 華代 |
『常陸国風土記』行方群藝都里条の「疑」字について | 後藤 絵理香 |
『先代旧事本紀』の注釈態度 ―「今」字に着目して | 星 愛美 |
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● 第12号(2021年3月) |
中国の招諫思想からみる日本の前期難波宮および 平城宮の設計 | Pham Le Huy |
志波城正殿の再考 | 上野 邦一 |
古代における廃都後の王宮 ―平城宮と藤原宮を例として― | 土居 規美 |
『古代学』第1号〜第11号 総目次 | 編 集 者 |
〈資料紹介〉鹿持雅澄『古史徴神世字論評』翻刻(下) | 吉岡 真由美 |
「詠二数種物一歌」の「物」の性格と文脈の形成 ―『萬葉集』巻16、3856番歌の解釈から― | 坂元 悠子 |
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● 第11号(2020年3月) |
鉛同位体比による三角縁神獣鏡製作地の検討 | 大賀 克彦 |
奈良女子大学構内遺跡の再検討(1) ―F棟調査区における奈良時代の土地利用― | 前川 佳代・土居 規美・大賀 克彦 |
奈良女子大学構内遺跡出土三彩瓦に関する覚書 | 神野 恵 |
古代多角形硯小考 | 神野 恵 |
翻刻 天理図書館蔵『海士物語』(延宝二年写本) | 岩谷 菫 |
薬師寺龍王社の祭礼と史料 | 宍戸 香美 |
熊野信仰と烏 | 斉藤 恵美 |
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● 第10号(2018年2月) |
不比等のまなざし ―奈良女子大学構内遺跡と椎岡廟― | 前川 佳代 |
豊橋市市道(いちみち)遺跡の六角形遺構について | 上野 邦一 |
隈・西小田遺跡出土人骨にみられる古病理学的所見 ―変形性脊椎症を事例として― | 垂見 真理 |
日本列島産鉱石の鉛同位体比分析とその考古学的含意 | 大賀 克彦 |
翻刻 天王寺蔵『児灌頂口決相承』 | 辻 晶子 |
東大寺蓮乗院と『覚禅鈔』 | 森 由紀恵 |
正倉院文書の中の「王羲之習書」について | 黒田 洋子 |
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● 第9号(2017年3月) |
カイコガの種で見る日本の古代養蚕史 ―古代の文献史料から家蚕と天蚕を読み取る― | 中沢 隆 |
劉裕の北伐をめぐる文学 ―晋宋革命を演出した人とことば― | 大平 幸代 |
庾信の「見る詩」について ―楽府的表現の利用と改変― | 西川 ゆみ |
中臣宅守の隔絶表現を持つ歌にみる表現意識 ―「関」を中心に― | 中川 明日佳 |
王権の論理と仏教 ―聖徳太子と舒明天皇― | 鈴木 明子 |
翻刻 大同薬室文庫蔵『歌枕名寄』(上) | 樋口 百合子 |
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● 第8号(2016年3月) |
鞠智城の八角形遺構について | 上野 邦一 |
日本列島出土カリガラスの考古科学的研究 | 大賀 克彦・田村 朋美 |
鹿の枝角博物標本から分離されたカビChrysosporium xerophilumについて ―文化財保存の観点から― | 鈴木 孝仁・的場 美帆 ・宮路 淳子 |
嘉永三年巡見記録 ―「古梅園造墨資料」翻刻と解題(10)― | 的場 美帆 |
正倉院文書注釈 ―造石山寺所解移牒符案(三の1)― | 桑原 祐子 |
対馬歴史民俗資料館宗家文庫蔵『歌枕名寄』所収万葉歌の 性格 | 樋口 百合子 |
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● 第7号(2015年3月) |
古墳時代前期のナトロンガラス | 大賀 克彦・田村 朋美 |
奈良時代における木材の調達と加工 ―遺跡出土イスノキ材と正倉院文書にみられる「由志木」― | 木沢 直子 |
奈良女子大学ミュージアムの文化財保存環境におけるカビ汚染の制御 | 鈴木 孝仁・中島 明日香・徳山 直宜 |
中臣宅守の表現意識―「思ふ」と「恋ふ」― | 中川 明日佳 |
『歌枕名寄』の継承と変遷 ―対馬歴史民俗資料館宗家文庫蔵本をめぐって― | 樋口 百合子 |
「安世房中歌」訳注 | 西川 ゆみ・横山 きのみ・谷口 洋 |
千歳松関係書状資料 ―「古梅園造墨資料」翻刻と解題(8)― | 的場 美帆 |
魚鰾膠に関する新資料 ―「古梅園造墨資料」翻刻と解題(9)― | 六車 美保 |
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● 第6号(2014年3月) |
WebGIS データベースの試み ―奈良盆地前方後円
墳データベースを事例に― | 出田和久・石ア研二・ 宮崎良美 |
平泉無量光院の造営プラン ―GIS の利用に向けての試論― | 前川佳代・島原弘征 |
続・
法隆寺伝来百萬塔をめぐる憶説 | 松村淳子 |
質量分析による平城京跡から出土した墨に残存するウシ膠 コラーゲンの同定 | 深草俊輔・河原一樹・ 小池伸彦・舘野和己・ 中沢隆 |
膠を分解する真菌の分泌プロテアーゼ ―真菌の生育による文化財微生物汚染の観点から― | 木原山奈々・河原一樹・ 深草俊輔・鈴木孝仁 |
膠に関する願書資料 ―「古梅園造墨資料」翻刻と解題(7)― | 六車美保 |
千歳松関係和歌資料 ―「古梅園造墨資料」翻刻と解題(6)― | 的場美帆 |
『歌枕名寄』の継承―刊本の行方― | 樋口百合子 |
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● 第5号(2013年3月) |
古事記の構想 ―天照大御神と鏡を中心に― |
毛利正守 |
古事記は よめたか ―万葉人は、『古事記』をどうよんだのか― | 奥村悦三 |
平城京内の固有地名 ―その予察的検討― | 舘野和己 |
古代東北城柵の政庁域の建物について | 上野邦一 |
法隆寺伝来百萬塔をめぐる憶説 | 松村淳子 |
レバノン共和国ティールの地下墓からの分離カビ | 本村沙織・西山要一・ 鈴木孝仁 |
言葉を綴った人々 ―丸部足人の場合― | 黒田洋子 |
『成島道筑老御門之返書』 ―「古梅園造墨資料」翻刻と解題(5)―
| 的場美帆 |
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● 第4号(2012年3月) |
声のことば、文字のことば ―古事記と万葉集から、古代日本の口頭語を考える― | 奥村悦三 |
古事記の固有名表記をめぐって
―神名、人名における「高」をめぐって― | 乾 善彦 |
『古事記』と木簡に見える国名表記の対比 | 舘野和己 |
クメールの前近代都市についての覚え書き | 上野邦一 |
東大寺法華堂創建小考 | 松村淳子 |
御簾を下す ―平安期天皇の物忌に関する一考察― | 小林理恵 |
日本の古墳からの出土品に含まれる絹試料の質量分析 ―質量分析による絹の特定とその古代的考察― |
中沢 隆・河原一樹・
宮路淳子 |
膠に生育する真菌に関する研究 | 宮水晶・宮路淳子・ 鈴木孝仁 |
『唐人墨製問答之記録』
―「古梅園造墨資料」翻刻と解題(2)― | 松尾良樹・的場美帆 |
後白河院と法勝寺千僧御読経 | 森由紀恵 |
稚日女尊の「神退」 | 阪口由佳 |
『歌枕名寄』と『五代集歌枕』
―所収万葉歌の比較を中心に― | 樋口百合子 |
陽明文庫所蔵『万葉字訓』考 ―附・翻刻― | 大石真由香 |
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● 第3号(2011年3月) |
日本の古代都市における儀式空間についての予察的研究 ―漢字文化圏の南郊壇、社稷壇、大廟の事例研究― | 上野邦一 |
貝殻タンパク質の化学と考古学・古代学の接点 | 中沢 隆・鴻池亜弥・ 九山浩樹・西村 紀・ 松尾良樹 |
万葉歌にみる恭仁京と神雄寺のトポス | 伊藤 太 |
歌から、歌へ ―表記史、表現史のなかで「歌木簡」を考える― | 奥村悦三 |
『歴代古墨簿』 ―「古梅園造墨資料」翻訳と解題(1)― | 松尾良樹・的場美帆 |
<シンポジウム「歴代遷宮と古墳の思想> | |
歴代遷宮の理由とその克服 | 舘野和己 |
歴代遷宮と稲荷山鉄剣銘 | 岩井敏明 |
首都変遷の原理 | 小路田泰直 |
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● 第2号(2010年3月) |
京と僧綱 ―天武天皇九年の「京内廿四寺」をめぐって― |
竹内 亮 |
古代宮殿における中心建物周辺の荘厳空間 | 上野邦一 |
文化財に含まれるタンパク質を対象とする古代史プロテオ
ミクス ―質量分析による墨の膠原料の特定とその古代学 的意義― | 中沢隆・山崎雄三 |
漢訳仏典と口語語彙 | 松尾良樹 |
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● 第1号(2010年3月) |
古墳時代の国家フロンティア | 広瀬和雄 |
7・8世紀の僧服とその周辺 ―東大寺の僧服を中心に― | 岩崎雅美 |
隋唐長安城太極宮後園とその系譜 ―北斉と隋の四海― | 北田裕行 |
近畿地方における前方後円墳の分布論的検討
―「奈良盆地歴史地理データベース」の利用による墳丘 規模と副葬品の時期別分布を中心に― | 出田和久 |
高解像度衛星画像の歴史学,考古学への貢献
―中国乾燥地域における事例を通して― | 相馬秀廣・田然・魏堅・ 森谷一樹・井黒 忍・ 伊藤敏雄・小方 登 |
奈良盆地歴史地理GISデータベースの構築と課題 | 宮崎良美 |
明治前期の奈良盆地における中心地の階層構造 ―GIS・数理モデルによる立地分析― | 石ア研二 |
中国歴史GISと日本古代史研究 ―時空間GIS作成の技術的課題― | 碓井照子 |
『玄怪録・続玄怪録』における主語省略について ―現代中国語との対照― | 王鳳莉 |
唐代の筆記・小説における"見"について | 張芸 |
惺窩校正本『万葉集』について ―天理図書館所蔵「古活字本万葉集」の検討から― | 大石真由香 |
家持の「にほふ」と「うつろふ」 ―巻十七・三九一六番歌をめぐる一考察― | 龍本那津子 |
日本書紀における「寿」「命」の用法 | 阪口由佳 |
古代官人の言語生活 ―病気回復を表す言葉― | 桑原祐子 |
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