心理学コースの特色
心理学コースには2つの特色があります。 一つ目は、横のつながりを大切にしていて、ゼミ(研究室)間の垣根がとても低いことです。伝統的に、主任指導教員以外の教員は全員副指導教員となります。主任指導教員(いわゆるゼミ担当の先生)だけでなく、必要に応じて、どの教員も研究の相談にのります。院生控室は、ゼミごとに分かれるのではなく共通で、すべての院生がゼミや学年をこえて、共に学んでいます。 二つ目に、教員と院生の距離が近いことです。日々の率直で緊密なコミュニケーションが、研究指導における良好な関係を支えています。 |
教員紹介
中山満子(教授)
主たる担当科目:対人心理学特論、対人心理学演習
専門分野:社会心理学、実験心理学
臨床発達心理士、 専門社会調査士
私自身の研究テーマは「現代社会における対人関係」で、(1)SNSなどネット利用
に関連する諸問題、(2)ママ友関係など現代社会特有の人間関係について、研究しています。
ゼミ(研究室)では、学部から博士後期課程まで、多くの学生が協力し合い、また切磋琢磨し、研究に励んでいます。院生の研究テーマは、基本的に自身の興味?関心に基いて自分自身で選択します。言語?記憶、SNS関連、仲間関係、ジェンダー、パーソナリティなど、実験心理学から社会心理学まで幅広い領域をカバーし、多彩な研究を行っています。
天ヶ瀬正博(教授)
主たる担当科目:認知心理学特論、認知心理学演習
専門分野:認知心理学
臨床発達心理士
「空間」もしくは「環境」に対する知覚?認知、記憶、行動を主に研究してきました。現在は、人間の認知における身体性に関心があります。また、環境教育や動物愛護教育(「いのちの教育」)の研究に関わっています。
研究室(ゼミ)には、主に認知心理学、学習心理学、応用認知心理学に関心のある学生がいます。認知行動療法の基礎となる認知心理学的研究や、ACTの基礎となる行動分析的研究を行っている学部生?大学院生もいます。
竹橋洋毅(准教授)
主たる担当科目:教育心理学特論、教育心理学演習
専門分野:教育心理学、社会的認知、モチベーション心理学
動機づけを支える心の仕組みについて幅広く研究しています。特に、1)物事のとらえ方(マインドセット)が及ぼす影響、2)効果的な目標や計画の立て方、3)人格的な強みの活用、などのテーマに関心をもっています。心理学の知見を実社会(学校など)に応用することにも関心があり、教材開発や教育実践も行っています。
ゼミ(研究室)では、教育心理学、社会的認知、モチベーション心理学を主な領域としています。これらの領域に関心がある方は大歓迎です。研究テーマは、皆さんのご自身の興味?関心に基づいて決定し、追究いただきたいと思っています。ディスカッションを重ねながら、楽しく研究を進めていけたらいいなと考えています。
狗巻修司(准教授)
主たる担当科目:発達臨床学特論、発達心理学演習
専門分野:発達心理学、臨床発達心理学
公認心理師、社会福祉士
前言語期にみられる「指さし」に着目し、定型発達児と自閉症スペクトラム障害児の相互交渉スキルの発達プロセスについて研究しています。保育所?幼稚園?療育施設?特別支援学校などにお世話になることが多いです。
ゼミ(研究室)では、乳幼児期を中心とした発達研究や、障害のある子どもへの支援といった発達臨床に関する研究など様々です。院生自身の興味関心に応じて研究テーマを決定し、主体的に研究に取り組んでいます。また、発達臨床についての専門的な知識を深めつつ、発達相談員などの専門職を目指す院生もいます。
町田 奈緒士(講師)
主たる担当科目:ジェンダー心理学演習
専門分野:ジェンダー心理学、臨床心理学
公認心理師
マジョリティとは異なる体験を有する人の実感や身体感覚に関心を寄せています。
これまでは、トランスジェンダーを生きるという体験に伴われる実感や身体感覚を明らかにすることを目的として、「語り合い」と呼ばれるインタビュー法を主として研究を実施してきました。
ゼミ(研究室)では、みなさんが一生活者として抱く問いやテーマを、それぞれ学術的な文脈に鋳直しながら探究してもらえたらと思っています。
特に、ジェンダーやセクシュアリティ、マイノリティをめぐる問題に関心があり、インタビューを主とした質的研究に関心がある方を受け入れる予定です。
専任教員への連絡
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