奈良女子大学宇宙物理学研究室

研究室ゼミ

4回生ゼミ

学部4回生時には、前?後期一年間にわたって週に一度、「ゼミ」と呼ばれる少人数で展開される授業を行っています。 前期に行われるゼミでは、X線天文学を学ぶにあたって必要な知識を得るために基礎となる英語のテキストを読み、その内容をひとりずつ担当箇所を決めて発表します。 X線の特性からこれまで用いられてきた衛星機器についてなど広い範囲について学びます。 同時にこれから研究を進めていくのに不可欠な英語論文を読み解く力も身につけていかなければなりません。本ゼミはそのための大きな手助けとなってくれます。 またゼミ中では同じ4回生同士が互いに質問しあい、その質問に対して全員で答えを見つけていくという姿勢で取り組むため、しっかりと力がつくことでしょう。

テキストを読み終える頃になると、解析に用いる計算機の演習も進めていきます。 与えられたパソコンを使って、パソコンに適切な動作をさせデータの解析を進めるために必要なコマンド(命令)や解析方法を学びます。 はじめは不慣れで戸惑うことも多いかと思いますが、行き詰まった際は院生の先輩方に聞けば丁寧に教えてくれますので、安心してください。 X線天文学の基本知識?データ解析手法を学んだら、前期の終わり頃から実際にそれぞれ選択したテーマに沿って関連する論文を読んだり解析をしたりと卒業研究に取りかかります。 この頃になると院生ゼミに4回生も参加し、研究の進捗状況発表と論文発表の二つを行います。 発表する4回生だけではなく、院生も参加するので自分の研究を研究室内で紹介するよい機会です。 院生からコメントを聞くことができますし、人前でのプレゼンの練習にもなります。

当研究室では、じっくりと研究に没頭する環境がしっかり整えられています。あなたもぜひ奈良女子大学宇宙物理学研究室で我々と一緒に学んでみませんか?

院生ゼミ

院生ゼミは週に1度、研究の経過報告と論文紹介を行っています。
研究の経過報告は、1週間でどのようなことをしたか、これからどうやって研究をすすめていくかなどの報告をします。毎週スライドの資料などを作成して、発表形式での報告をしています。 このような場を持つことにより、誰が今どのような仕事をしているかを把握することができ、研究に必要な技術や知識を研究室内で共有できます。 また、自分自身で解析の進捗状況を整理することで、計画的に解析を進める自覚が持てます。 そしてなにより、解析をすすめていく上での考え方や手順?技術、自分とは違う視点での意見、助言を先生方やほかの院生からいただける貴重な時間でもあります。
論文紹介は、自分が今研究対象としている天体について、または研究していることに関連している論文や気になる論文を読んで、他の人にも分かるように論文の内容をレジュメにまとめて紹介します。 一人一人研究内容や対象が違うため、各自が論文紹介を行うことで幅広い知識を得ることが出来ます。