学生及び保護者の皆様へ
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、緊急事態宣言の対象地域が4月16日に全国に拡大されました。感染拡大に歯止めをかけるには、全国一律に人の移動を抑えることが必要だと判断されたためです。これにより、すでに発令されていた大阪府と兵庫県などだけでなく、本学が位置する奈良県も緊急事態宣言の対象地域となります。
学生の皆さんにお願いしたいことは、何よりもまず落ち着いて行動することです。緊急事態宣言という初めての経験で大変不安に思われているでしょうが、大学生としての自覚をもって、冷静に行動して下さい。そして、緊急事態宣言が出されると生活面で何が変わるのか、ニュース番組やインターネット等で情報収集をし、適切に行動してください。特に外出の自粛は感染拡大防止に極めて有効ですから、不要不急の外出は控えてください。
緊急事態宣言を受けて、学生の皆さんは本学キャンパスへの立ち入りが全面禁止となります。本学では5月6日までは対面授業をしない補講期間としておりますが、その間であっても課題の提出や遠隔システムを用いた授業を行う場合があります。これらの状況は刻一刻と変わるので、大学からの連絡は必ず見るようにしてください。本学のホームページ(学習支援システムmanaba folioや各学部・学科・コース開設のページを含む)を頻繁にチェックするようにしてください。
前回のメッセージでも書きましたが、学生の皆さんの健康を守ることと学習の機会を保障することを両立させるために、私たち教職員一同は全力で取り組んでいます。しかし、緊急事態宣言が出た以上、命か学修かをもし選べと言われたら、命を優先すべきです。何よりも自分が感染症にならないよう、そしてご家族など大事な人に感染させないよう、最大限の注意を払ってください。それが医療崩壊を回避するためにも求められています。
保護者の皆様におかれましても、学生の不安を取り除くよう最大限のサポートをお願いいたします。現在一人暮らしをされている学生さんの場合は特にご心配でしょうが、電話やコミュニケーションアプリ(例えばLINE)、 メール等の通信手段を使って日常的にコンタクトを取るようにお願いします。大学でも、学業面では、遠隔授業を行うために、現在全学的に取り組んでいます。詳細につきましては本学のホームページを通して順次公表していきますので、ご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。
学生の皆さんが、そして私たち教職員が、どのようにこの未曽有の事態に対処するのかがまさに今、試されています。コロナ禍が去って、お互いに大変だったね、と遠隔でなく直接に会って笑いあえる日が一日も早く来ることを心より願っています。
令和2年4月17日
奈良女子大学長 今岡 春樹