身体表現学研究室
研究院 生活環境科学系 スポーツ健康科学領域 教授 成瀬九美
わたしたちは、日々、からだを動かしています。身体表現学では、速さや力強さや精緻さといった効率の良い動きだけではなく、人それぞれのからだづかいや人々の動き合うダイナミズムも対象とします。舞踊学や運動心理学、身体運動学の手法や考え方をベースとして、ボディ?イメージや身体感覚と関連する体の部位間のつながり(Connection)や、動き(動的/静的)の象徴性、動きがもたらす他者との相互作用(Relationship)について、基礎研究や応用?実践研究を行っています。
主な研究テーマ
人が出会い、時空間を共有し活動する‐日常生活で何気なく行っている社会的な関わりには、私たちそれぞれに固有の快適な動作速度Preferred Pace(PP)を離れ、他者の速度を受け入れて調整するプロセスが求められます。実験課題によって同調プロセスを可視化しています。
対象とする人に表れている動きを尊重し、ボディーワークや身体表現を通して動き?きもち?ことばのつながりを促進する活動の場として、ダンス/ムーブメントセラピーを実践しています。