スポーツ精神生理学研究室
研究院 生活環境科学系 スポーツ健康科学領域 教授 星野聡子
主な研究テーマ
運動強度によって呼吸循環器系の負荷が変化し、心身の疲労の程度が異なります。また、心理的揺さぶりに対して、からだの内部は刻一刻と変化します。星野研究室では、肉眼では観察不可能な反応を非侵襲的に捉え、スポーツ行動の生理的?心理的側面の関係を明らかにしていきます。
たとえば、大会など日ごろの成果を発揮する場面では、動機づけやあがり、競技不安といった競技の「場」への適応の問題があります。心理的状態の測定?評価に質問紙がよく用いられますが、より客観的な評価のためには生体情報を読み解く手法が有効です。研究室では、人の心や行動にも影響を及ぼす刺激に対する生理反応を記録し、それらのデータを分析することで、知覚や思考?情動など内的活動を読み解いていきます。
この他にも、広い奈良県の各地域に目を向け、豊かなQOLを支えている体力(特に下肢筋力を中心とした身体機能)に着目して、ひとびとの心身の健康維持増進を目的として、実際に現地に足を運びながら実地調査研究をしています。