[教育プログラムの概要]
21世紀は知的基盤社会の時代といわれ、科学技術創造立国を目指す我国では、その基礎となる理系分野の人材育成は重要課題であり、とりわけ、理系の女性科学者育成は国策としても急務である。
本学は、理念の第一に「男女共同参画社会をリードする人材育成」を掲げ、特に大学院においては高度な専門教育を提供することで、国内外で活躍できる多くの女性科学者の育成を図ってきた。この実績を基に、平成18、19年度には、魅力ある大学院教育イニシアティブ「先端科学技術の芽を生み出す女性研究者育成」(以下「イニシアティブ」と略記)が採択され、今なお女性科学者比率の低い、物理学、数学、情報科学分野を基盤とし、それらを複合的に発展させる教育研究プログラムを組織的に実施することで、理系の女性研究者の育成を図ってきた。
本教育プログラムは、本学大学院におけるこれまでの実績や経験をさらに発展させ、専門知識や能力を実践の場で活用し、幅広く社会で活躍できる理系の実践型女性科学者の育成を図るものである。この目的を達成するため、本教育プログラムでは、本学大学院の教育課程を基盤とし、以下に掲げる取組みを教育プログラムの柱とする。各専門分野の基礎能力の育成のための「専門コア科目群」、学際的な分野への対応能力の涵養のための「専門横断科目群」、学生の自立的な研究遂行能力や企画?プレゼンテーション能力の育成のための「論文作成科目群」と「キャリア形成科目群」などの科目群をおき、さらに社会から求められる実践力をもつ高度な専門職業人の育成のために「実践科目群」を新設する。このような科目群による教育課程に基づく指導を適切なプロセス管理の下で進め、理系の実践型女性科学者育成という教育目標の実現を図る。
本教育プログラムの柱
3.論文作成[論文作成科目群]:セメスター毎にセミナー形式論文作成指導を行う。
??4-1.英語能力?プレゼンテーション能力向上:科学英語能力?プレゼンテーション能力の向上を目指した科目科学英語プレゼンテーション、海外科学英語実習を開講し、国際社会で活躍できる能力を培う。
??4-2.学生の自立的企画力向上:学生が自ら企画しテーマを決める科目院生企画セミナー、科学情報発信セミナーを開講する。学生自らが、招聘する外国人を含めた優れた研究者を決定するなどして高度な学術研究に接する機会を作る。
??4-3.女性科学者としての目標設定:国内外の女性科学者のインタビューなどの交流を行う科目女性先端科学者セミナー、女性先端科学者キャリア実習を開講し、女性科学者としての目標設定の一助とする。
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