第18回 在学生と卒業生のつどい
−若き卒業生による“奈良女での積極的な学び”のすすめ−
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今年の「在学生と卒業生の集い」は、「ものづくりに女性の感性を生かす」というテーマのもとに、6月1日(金)以下の方達に語っていただきました。
中道牧子さん(フフモッイハニア_オーオーイハニアケルヘ」、appマツヤリニスフィ・国際社会文化学科地域環境学専攻卒業)
2009年卒業、JTB西日本に入社、現在京都支店で団体旅行を担当されています。
お客様に喜んでもらえるような旅の企画に工夫をこらし、その中に、自分のこだわり、訴えたいもの等もいれて、意欲的に仕事をされている様子が伺える話でした。 人と接する仕事をしたい、自分で創ったものを自分で売りたいと思っていたという中道さんは、今、旅行の企画という「ものづくり」に女性ならではの視点や心遣いを入れて、女性営業マンとしてがんばりたいと話を結ばれました。
平井珠生さん(大学院人間文化研究科フフモッイハニア_オーオーイハニアケルヘ」、appマツヤリニスフィ物理学専攻修了)
日産自動車入社、現在はEV技術開発本部EVエネルギー開発部次世代バッテリーグループに所属して、電気自動車の動力源であるリチュームイオン電池の開発に取り組んでおられます。男社会の中で男性社員に負けたくないと新入社員時代はがんばっていたが、そのうち、自分にできること、できないことを考え、自分なりの長所を伸ばそうと、先輩から与えられた、目の前の作業に地道に取り組んでいくうち、自分のテーマをもらえるようになった。入社4年目の今は、自分が取りまとめる会議が少しずつ増え、周りのモチベーションをあげるには相手のことをよく考えることが大切だと痛感している。男性のいいところは、がんがん突き進み、個々の競争で伸びていく面があるが、女性のいいところは物腰が柔らかく、感覚を大切にし、みんなで一緒にがんばろうとするところだと思う。
中学から大学院まで女性ばかりの中で過ごしてきたが、女性だけの環境で学べるのは幸せだと思う。重い荷物を持ってくれる人はないが、何でも自分でやるという姿勢が身に付いた。会社のものづくりはチームワークだから、困難があっても周りを巻き込んで解決する力を養うことが大切だ。と話されました。
阿南愛子さん(生活環境学部生活健康・衣環境学科卒業)
現在、ャ純Rール・人間科学研究所基礎研究課に勤務されています。
人間科学研究所とは、世の女性により美しく健康で快適に過ごして頂くためには、女性の身体をよく知り、その身体にフィットした衣類を提供していくという趣旨のもとに1964年設立されたものだそうです。女性の身体を知るため、1964年以来、4歳から69歳までの女性にマルチン計測を行い、現在も継続、1990年には、3次元計測装置を導入、計測データは4万人(4歳〜69歳)に及ぶそうです。
そのデータをもとに、加齢変化による体型の変化を追究し、ジャスト・フィットした下着を作っているということを図解付きでわかりやすく話されました。また、スポーツ時の筋肉疲労を防ぐC−WXの開発に取り組み、サンプルを作成してスポーツ選手に着用してもらう研究開発の事例などにより、人間科学研究所の仕事がよくわかりました。 三人とも、入社4年目とは思われない堂々たる仕事ぶりが伺える興味深い話で、頼もしく思いました。
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