留学を思い立つ
上海の大学で日本語学部に通い、ビジネス日本語を専攻しました。その後、卒業して日系企業に就職し5年間働きました。働いているうちに、「この職場でやりたいことは全てやった」という気持ちになり、新しい環境を求めたいと考えるようになった。
上海の大学で日本語学部に通い、ビジネス日本語を専攻しました。その後、卒業して日系企業に就職し5年間働きました。働いているうちに、「この職場でやりたいことは全てやった」という気持ちになり、新しい環境を求めたいと考えるようになった。
そこで、インターネット上の日本留学関係のサイトをみるようになった。卒業後5年という年齢を考えて、専門学校や大学ではなく、大学院をめざそうと考えるようになりました。 留学先を選ぶポイントは、国公立であるということ。学費の安さや運営の安心感がありました。専門については、語学以外の知識がなかったので、理系はそもそも無理と考え、社会学なら領域が広いので関心のもてるテーマが見つかるかもしれないと考え、社会学のある大学院を探しました。 奈良女子大学を選んだ理由は、3つあります。1つは、私の入ったコースには外国語の試験がなくて、専門試験だけだったので対策がたてやすいと思ったこと。2つ目は奈良という場所です。歴史的な場所に行って落ちついて生活できるかな、ということ、勉強にも集中できるのではないか、と思いました。3つは、日本に2つしかない国立の女子大学であるということ。奈良女子大は中国でも知られています。
現代社会の諸問題に関心があったので、本学の栗岡先生にメールを送りました。はじめは研究生として受け入れてもらうことができました。手続きのため、先生や国際課とメールをやり取りしているときも、とても留学が実現するとは思えませんでした。大学の成績証明書など、必要な書類を集めるのはなかなか大変な作業でした。家族は私の日本留学について不安をもっているようでした。
研究生としての留学が決まった後、専門についての資料を先生が送ってくださいましたが、難しくてまったくわからず動揺しました(笑)。日本に来てからは、院入試の過去問を勉強しました。また、とにかく基礎を学びなさいと言われ、概説書を読み勉強しました。
院に無事入学したあとは、自分のテーマ(上海の晩婚化)の研究をしています。指導は「しっかりしている」ので、奈良女子大の大学院での研究には、それなりの覚悟が必要です。
奈良での生活は、楽(らく)です。落ち着いて研究できる環境です。アルバイトは街でみつけたものを、研究との両立に配慮しながらしています。いま、修士論文の執筆で大変です。
「初心を忘れず、あきらめない事。」です。がんばってください。
希望する研究テーマ(イギリス文学、小説)を指導していただける先生がおられたからです。日本でどんな院生生活を送りたいだろうと考えたとき、女子大の雰囲気が魅力的に感じられ、奈良女子大を受験しました。
中国の大学を卒業しましたから、日本の大学の試験はどんな感じだろうと、とても不安でした。大学の教科書を一通り復習して、過去問は全て解いてみました。
学部の頃の学生生活を思うと、院生生活は全く違うことを認識しました。平易な授業はありません。興味のある研究テーマを決め、自分自身でスケジュールを作り、研究を少しずつに進めています。とても楽しくて、充実しています。
大学と大学院の教育方法は違うので比較するのは難しいと思いますが、母国で受けた大学教育は専門性に欠け、専門の基礎となる部分だけを学びました。大学院では授業で学ぶ内容も深くなり、院生同士で集まって議論することも結構あるので、日々真剣に取り組む必要があると感じています。
修了後は中国に帰国し、教員になるために試験を受けるつもりです。
長い歴史と師範学校の伝統がある大学院に入りたくて奈良女の大学院を選びました。初めて奈良女に来たとき、指導してほしい先生と研究の方向について相談しました。先生から質問を受けてとても緊張しましたが、研究内容についていろいろ話をして、「指導できる」とはっきり答えていただいたとき、本当にうれしかったです。その後また、大学院受験についても先生はいろいろアドバイスをしてくださいました。奈良女の先生は親切だなというイメージが残り、今でもそう思っています。それで、奈良女で研究を行うことに決めました。
留学生として日本の大学院を受験するとき、やはり一番の問題は日本語です。奈良女の筆記試験は思ったほど難しくはありませんでしたが、日本語の訓練と専門知識の習得は必要不可欠です。また、苦労といえませんが、受験する前に、希望する指導教員とのコミュニケーションが必要です。研究テーマや研究計画書など、しっかり準備してから受験した方がいいと思います。
特に苦労だと思ったことはないですね。もちろん、研究上や生活上で困ったことがたくさんありますけれども、そういうとき、先生や先輩たちが相談に乗ってくれるし、バイト先の友達や学外の活動で知り合った日本人ともよく話し合うから、充実した快適な大学院生活を送っています。
指導の先生とのコミュニケーションはもちろん、研究内容が近い他の分野の先生も相談に応じてくださいます。何か問題があったら、いつも先生方に支えていただきます。コース内では年2、3回コンパがあって、同じコースの先生たちや先輩や後輩など全員集まって話をしたり、食事をしたりして、家族のような雰囲気です。また、留学生同士も仲良くして、一緒に出かけたり、遊びに行ったりして、ホームシックにならないのです。
(奈良女について、教育文化情報学コースについて) 最初入ったとき、研究テーマがあまり明確ではなく、どんな方向へ研究を進めるかとても迷いました。ゼミ発表でコースの先生が附属中等教育学校の先生を紹介してくださって、研究対象を定めたのです。それで、附属小学校を見学したり、附属中等学校へ教育実習に行ったりして研究がスムーズに進んでいます。奈良女にこれらの先生方がいらっしゃるからこそ、いろいろ協力していただいて、順調に研究を行うことができていると思います。
大学院への進学は慎重に考えたほうが良いですが、興味を持つ研究課題についてもっと知りたいなら、ぜひ一度、奈良女に来て、オープンキャンパスに参加したり先生と面談したりしてみてください。最初は不安なことやわからないことがたくさんあると思いますが、先生が研究についての相談に応じてくださいますし、入試課の方も様々な相談事に対応してくださいます。安心して申し込んでください。 ここで知識を学びたい人、品格を磨きたい人に、奈良女の扉はいつも開いています。